相続土地国庫帰属制度セミナー&無料相談会
12月7日(土)静岡県司法書士会館において、当会主催による相続土地国庫帰属制度セミナー&無料相談会を開催しました。
毎度言っておりますが、私、静岡県司法書士会相続登記促進対策本部の委員長をやっておりまして、年度始めの委員会で「国庫帰属制度単独の相談会を今年はやりましょう」なんて言ったものだから、ちゃんとやらないといけないなぁ、ということで開催までこぎつけました。
ところで、この「相続土地国庫帰属制度」は令和5年4月27日に制度が開始されたのですが、なんと静岡県が全国でも申請件数と承認件数が、トップクラスで多いそうです。これは、12月13日の静岡新聞にも記事が掲載されました。
実は私、その記事のインタビューを受けてまして、そのインタビューに先駆けて、なぜ静岡県の申請件数が多いのか委員会で少し議論したのですが、はっきりとしたことはわかりませんでした。人口の多さと不要な土地の多さがそうさせているのか、そんな感じで答えたことが記事になっていました。
静岡県司法書士会では、昨年から相続登記促進のために様々な啓発事業を展開してきまして、相続土地国庫帰属制度についてもいくつかの情報発信をしてきました。我々の立場としてはこれが申請件数につながったと言いたいところですが、真相はわかりませんね(^^;
なんにせよ、静岡県民の方々にもっと相続土地国庫帰属制度について知ってもらおうという趣旨で、相続土地国庫帰属制度のセミナーと相談会を開催いたしました。
当日は静岡市で行ったにもかかわらず、県内のいたるところから60人以上の方がセミナーに参加いただきました。そして、個別相談会は20人の予約枠が全て埋まりました。驚くことに、新聞の折り込み広告をだしてから、すぐに予約枠が埋まったそうです。
やはり多くの方が、不要な土地を何とか処分したいと考えているんだと思います。しかし、実際には国庫に帰属することができる土地には、様々な条件があり、かつ最低でも20万円は、国に負担金を納めなくてはならないので、今回のセミナーや相談会を通じて国庫帰属を断念する方が多かったかもしれません。
それでも、県内の多くの方にこの制度を知ってもらい、当会の取り組みもアピールすることができたので、開催した意義は大いにあったと思います。
また次年度以降も市民の皆さんの役に立つセミナーや相談会を開催していきたいですね。
セミナー講師は当会浜松支部の倉田会員が担当してくれました。わかりやすい講義で大変好評でした。
相続土地国庫帰属制度の内容については、またいつか記事にしたいと思っています。
法改正となった「相続登記義務化制度」や「相続土地国庫帰属制度」についての相談がある場合は、当事務所にお気軽にお問い合わせください。
私が、一件一件丁寧に対応いたします。