コンファメーション

以前ブログ「やっぱりJAZZが好き」で、「ああジャズってこれか!アドリブってこれだったのか!と感動した瞬間」があったと書いたのだが、それが「コンファメーション」という曲だ。

正確に言うと、アルトサックス奏者のジャッキー・マクリーンのアルバム「4,5&6」の4曲目に入っている「コンファメーション」だ。

この曲、作曲はチャーリー・パーカーで「ナウズ・ザ・タイム」というアルバムに収録されているものが一番有名、というかオリジナルになるのかな?
曲の旋律とコード進行のカッコ良さから、ジャズ研に入るとこの曲を練習するようになるのだが、テーマのメロディに合わせて「わかっちゃいるけど出来ないコンファメーション」と歌うギャグ?があるくらい難しいメロディだ。今、ちょっとこの言葉の由来を調べてみたら、大橋巨泉のギャグだったようだ。大学生だった当時、この言葉を言ってたけど知らなかった。

しかし、このパーカーのコンファメーションももちろんめちゃくちゃカッコイイのだが、私が高校1年の時、ジャズのアドリブに目覚めたのはマクリーンのコンファメーションだ。もっと細かく言うと、トランぺッターのドナルド・バードが吹くフレーズを聴いて、突然ジャズが面白くなったのである。

しかし、プレスティッジ(レーベル)のジャケットの適当さは凄いな・・  だが、それがいい。

この曲の5分25秒から始まるドナルド・バードのフレーズがなんか妙に頭にこびりついたのである。今思えば、全然たいそうなフレーズでもないし、かっこいいフレーズでもない。でも、当時アドリブの面白さがよく分からず、ジャズって最初と最後に演奏するテーマの部分だけでいいんじゃね?って思っていた私に、Fのコード進行でDから始まるこのフレーズが、テーマのメロディから全然離れた所からやってきたものに聴こえ「これアドリブで吹いてんだな」とスッと理解できた気がしたのである。
前にも書いたが、本当にこの日、持っていたCDを全部聞き直したくらい衝撃的だったし、嬉しかった。ジャズってやっぱり楽しい音楽だったんだと。

このアルバム、他の曲もカッコイイ曲がいっぱいあってアルバム全体が好きなのだが、コンファメーションは本当に良く聴いた。というか今でもよく聴く。パーカー作曲のテーマはもちろんカッコ良く、その後に続くマクリーン、バード、モブレー、マルのアドリブがみんなすごい個性的でメロディアスで、今の超技巧的ジャズシーンではまず聴かれないフレーズが胸に刺さる。
そもそもドナルド・バードのアドリブは、コード進行に逆らわない結構単純(もちろん高度な理論に裏付けされているが)な同じフレーズが繰り返されていて、一見するとホントにプロか?と思ってしまうような感じなのだが、しかし「そのフレーズを吹くのが我慢できない!」「俺の頭の中にあるカッコイイフレーズはこれだ!」という感じで気持ち良く吹いてるのを聴くと、こっちも気持ち良くなってしまう。わかるかなぁ?
他のメンバーもコンファメーションが好きでたまらない、フレーズが湧き出てくる(特にマクリーン)、という感じに私には聴こえてつい何度も聴いてしまう。

こんな風にジャズにはまってしまった私は、いろんなミュージシャンのカッコイイところや愛おしいところを見つけてはニヤニヤしながら聴いているのである。

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